2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

両足院の奈良原一高|KYOTOGRAPHIE

奈良原一高 Ikko Narahara ジャパネスク 〈禅〉 ■2022年4月9日〜5月8日■両足院 現役で活躍している気鋭のフォト・アーティストたちの紹介が中心のKYOTOGRAPHIEですが、今年はギイ・ブルダン、アーヴィング・ペン、奈良原一高と物故した大家を3人もとりあげて…

大安寺の再構成|奈良国立博物館

特別展 大安寺のすべて ―天平のみほとけと祈り― ■2022年4月23日~6月19日■奈良国立博物館 大安寺は固有名詞なので英訳してもDaianji Temple、なのですが、奈良博はこの展覧会に"Temple of Great Peace , The World of Daianji and Buddist Art in Ancinent N…

ギイ・ブルダン|KYOTOGRAPHIE

ギイ・ブルダン Guy Bourdin The Absurd and The Sublime ■2022年4月9日〜5月8日■京都文化博物館 別館 会場となっている文博以外にも、京都駅前や大丸京都店の入口にギイ・ブルダンによる真っ赤な爪と唇の写真が大きく展示されています。 今年のKYOTOGRAPHIE…

佐藤健寿の「境界」|西宮市大谷記念美術館

佐藤健寿展 奇界/世界 ■2022年4月2日〜6月5日■西宮市大谷記念美術館 思わず、あっ、と声をあげてしまいそうになった写真がありました。 大山古墳、いわゆる伝仁徳天皇陵を非常に高い高度から細密に捉えた「百舌鳥古墳群」と題された一枚。 被写体自体はお馴…

マイムーナ・ゲレージ|KYOTOGRAPHIE

マイムーナ・ゲレージ Maïmouna Guerresi Rûh|Spirito ■2022年4月9日〜5月8日■嶋臺ギャラリー 不思議に鮮烈な「葉っぱ+人」のイメージ。 ギイ・ブルダンの赤いマニキュア写真等と共に今年のKYOTOGRAPHIEを代表するキービジュアルの一つがマイムーナ・ゲレー…

パゾリーニ「王女メディア」2Kレストア版

ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕100年を記念してリバイバル上映された「王女メディア」(Medea 1969)。 「テオレマ」に続き鑑賞しました。 www.zaziefilms.com 赤茶けた大地に飛び交う血と肉片。 映像を観ているだけで、口の中がカラカラと乾いてきそうなくら…

京博版「最澄と天台宗のすべて」展

伝教大師1200年大遠忌記念 特別展 最澄と天台宗のすべて ■2022年4月12日〜5月22日■京都国立博物館 昨年10月、東京国立博物館から始まった「最澄と天台宗のすべて」展。 九州国立博物館での展示を終え、京博での最終巡回展がスタートしています。 九博展まで…

ミホミュージアムの桜と漆

春季特別展「懐石の器 炉の季節」 ■2022年3月19日〜6月5日■MIHO MUSEUM MIHO MUSEUMの有名な紅枝垂桜の回廊。 今春は4月の第2週目あたりが見頃となったようです。 コロナの影響で今年も団体客をシャットアウトし、事前予約制を採用しているため、それなりに…

MEPのアーヴィング・ペン|KYOTOGRAPHIE

Irving Penn: Works 1939–2007. Masterpieces from the MEP Collection ■2022年4月9日〜5月8日■京都市美術館別館 今年で10回目を迎えるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭。 2020年と2021年はコロナの影響で9月-10月にずらして開催されましたが、今年から本来の春…

パゾリーニ「テオレマ」4Kスキャン版

ピエル・パオロ・パゾリーニ(1922-1975)の生誕100年を記念し、ザジフィルムの配給で「テオレマ」と「王女メディア」が3月から各地のミニシアターで上映されています。 「テオレマ」(Teorema 1968)をまず鑑賞してみました。 www.zaziefilms.com 4Kスキャン版…

渉成園 桜に浮かぶ異形楼閣

東本願寺の飛地境内である渉成園を「ショウセイエン」と言う京都の人はあまりいなくて、大概、「キコクテイ」(枳穀邸)と呼んでいます。 「ショウセイエン」というより「キコクテイ」と言った方が口が疲れないからかもしれません。 「枳殻(カラタチ)」という…

京都御所 御常御殿の京都画壇

京都御所、今年2022年、春の特別公開が4月6日から始まりました(4月10日まで)。 2年半もの修復期間を経て再公開された清涼殿が今回最大の話題となっています。 まだ左近の桜が咲いていますから多少混雑するかと思っていましたが、それほどでもありませんでし…

泉屋博古館の文人画特集

旅スル絵画 ― 住友コレクションの文人画 ■2022年3月26日〜5月15日■泉屋博古館 驚きました。 現在、岡崎の京都国立近代美術館で開催されている文人画特集展( 「サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇」3月23日~ 5月8日)でつい先日まで展示されていた…

新・泉屋博古館名品選

2022年3月、六本木一丁目の泉屋博古館東京(旧名 泉屋博古館分館)がリニューアルオープンしました。 おそらくこの機会にあわせたのでしょう。京都の出版社、青幻舎から『泉屋博古館 名品選99』(以下『名品選99』)が刊行され、店頭に並んでいます。 買ってみま…

大覚寺と華道未生流

春季名宝展「華と大覚寺」 ■2022年3月25日〜5月9日■大覚寺 宝物館 大覚寺 大沢池の桜が見頃をむかえています。 コロナで団体客等はまだ少ないだろうと見込み、この時季、いつもは避けている嵐山エリアへ久しぶりに足を運んでみました。 渡月橋や天龍寺近辺は…

上田秋成自作の煎茶道具

現在、京都国立近代美術館では「サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇」と題された大規模な企画展が開催されています(2022年3月23日〜5月8日)。 www.momak.go.jp 木村蒹葭堂等を中心とした近世大坂の文人サロンが展覧会を構成する大きなテーマの一…