ホテルモントレ 京都

f:id:karasumagaien2:20200922211732j:plain

 

京都市内は温泉不毛の地。逆に良質の湧水には恵まれていて、それが古来、この街の暮らしや食文化の一部を支えてきたわけですから、塩辛い温泉水があちこち噴出してしまったら歴史そのものが変わってしまったかもしれません。しかし、深く掘削すると出るには出るようで、市の中心、烏丸御池の近くに温泉があります。

 

テルモントレグループは今やちょっと時代感覚からズレたヨーロッパ・ベルエポック風とでもいえそうなデザインの建物が多く、京都もその系統。御池の駅から徒歩2,3分とアクセスは良好。でもなんといってもここの特色は温泉だと思います。宿泊しなくても日帰り温泉として利用できます。

 

40度程度の湯温を確保した茶褐色の塩化物泉。なんと京都市内なのに循環しない「源泉風呂」という浴槽をもっています。ホテル最上階にある温泉施設で、西山連山を眺めながらの露天もあり、本格的とまではいえませんが、十分温泉気分を市内で堪能できる貴重な存在。

 

一回1800円くらい。規模からみたら高いですが、回数券もあって平日の昼間から近隣のお年寄り数人がのんぴり湯浴みしている感じ。夕方や夜は宿泊客もいるのでやや混み合いそうではあります。

 

薄茶色く色づいているものの、東京都内の特に蒲田辺りに湧き出す「黒湯」などとは違い、化石植物系独特の香りや滑りなどはありません。湯温が高くないのでまろやかな肌触り。ただ源泉量は限界があるようで、湯口からいつも湯が出ているわけではなく、必要に応じて追加されるレベル。それでも京都市内で源泉掛け流しを実現しようというスタンスに敬服します。

 

お目当ての「源泉風呂」は二人入ればいっぱいというサイズ。長風呂をしている先客のお年寄りがいたりすると困ったことになります。そんな時は源泉風呂ほどではありませんが露天風呂もじわじわと追加源泉が投入され続けているのでこちらに避難することになります。ジャクージはほとんど溢れないレベルの循環風呂なので無視ですが、サウナや水風呂もあるのでゆっくり源泉風呂が空くまで待機することはできます。

 

宿泊客は外来一般料金からディスカウントされた価格で入浴できるようです。ただし基本は一回だけで、温泉施設にはホテル内でも浴衣姿でふらっと行くことはできないようなので(スリッパでの温泉施設への移動は可)、いわゆる「温泉宿」ではありません。