2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ティモ・サルパネヴァの「 i 」|イッタラ展

イッタラ展フィンランドガラスのきらめき ■2024年2月17日〜3月29日■美術館「えき」KYOTO 2022年9月に渋谷(Bunkamura ザ・ミュージアム)からスタートして各地を巡回している「イッタラ展」。現在、伊勢丹京都の7Fで開催されています。 この後、高知県立美術館…

フランク・ロイド・ライト展の今昔と二代目帝国ホテル

開館20周年記念展/帝国ホテル二代目本館100周年フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築 ■2024年1月11日〜3月10日■パナソニック汐留美術館 昨年の秋、豊田市美術館からはじまったフランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright 1867–1959)の回顧展が新橋に…

岩佐又兵衛「山中常盤」の映画|羽田澄子

MoMAK開館60周年 戦後日本映画を振り返る:動く美術、動かす技術 ー アートと映画「山中常盤」 ■2024年2月25日 14時上映■京都国立近代美術館1階講堂 京都国立近代美術館が京橋の国立映画アーカイブと連携して継続している企画「MoMAK Films」の一環として面白…

「ボーはおそれている」のBeauとL'eau|アリ・アスター

ハピネットファントム・スタジオの配給で2月16日からアリ・アスター(Ari Aster 1986-)監督による「ボーはおそれている」(Beau Is Afraid 2023)が各地のシネコン等で公開されています。 R15+指定です。ちょっとした性描写はありますが丁寧にボカシを入ること…

旧朝香宮邸のモダニズム|東京都庭園美術館

開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z ■2024年2月17日〜5月12日■東京都庭園美術館 美術館の建物自体を主役に見立てた特別展です。 今までも庭園美術館は旧朝香宮邸そのものの内部見学を目的とした企画を催してきました。 ただ今回は一手間加えられて…

京都dddギャラリーのカナダ・日本 現代版画展

京都dddギャラリー第240回企画展MIRROR/MIRROR:カナダ・日本 現代版画ドキュメント ■2024年01月17日~03月17日 16名(カナダ8名・日本8名)の現代アーティストたちによる「版画」展です。 といっても、いわゆる版画らしい版画はほとんどありません。 規模は小…

イタリアから来たエッシャーの「天地創造」とシームルグ

エッシャー 不思議のヒミツ ■2023年12月14日〜2024年2月25日■佐川美術館 この国で幾度となく繰り返される、みんな大好きエッシャー展。 ただ東京や大阪での開催はさすがにやりすぎと考えられたのか、今回の企画展は滋賀、富山、愛知とやや渋い巡回コースを辿…

「瞳をとじて」が起こす奇跡|ビクトル・エリセ

2月9日からビクトル・エリセ(Víctor Erice 1940-)監督の「最新作」、「瞳をとじて」(Cerrar los ojos 2023)が各地のシネコンやミニシアターで公開されています。 「ミツバチのささやき」「エル・スール」「マルメロの陽光」、かつて全部観たことがあるのです…

中尊寺金色堂仏像群のミステリー|東京国立博物館

建立900年 特別展「中尊寺金色堂」 ■2024年1月23日~4月14日■東京国立博物館 東博本館特別5室を会場としたお馴染みの「出開帳」企画です。 ただその豪華さと機会の希少性という点では昨今、頭抜けた内容といえるのではないでしょうか。 実際、圧倒されました…

安井仲治が写した東京駅|生誕120年展より

生誕120年 安井仲治—僕の大切な写真 ■2023年12月16日~2024年2月12日■兵庫県立美術館 昨年生誕120年を迎えた写真家 安井仲治(1903-1942)の大回顧展です。 名古屋(愛知県美術館)での展示を終え、神戸、兵庫県立美術館に巡回してきました。 www.artm.pref.hyog…

ストップ・メイキング・センス|ジョナサン・デミ

近所のIMAXシアターでトーキング・ヘッズを浴びてみました。 映像と音楽のリズムが身体の奥に染み込んでしまい、なかなか抜けてくれません。 GAGAの配給により各地のシネコンなどで2月2日から「ストップ・メイキング・センス」の4Kレストア版が公開されてい…

本阿弥光悦展にみる日蓮法華宗芸術|東京国立博物館

特別展「本阿弥光悦の大宇宙」 ■2024年1月16日〜3月10日■東京国立博物館 総花的豪華さで圧倒した前回の企画展「やまと絵」とは打って変わり、いまだに謎めいたアーティストとして魅力を放つ本阿弥光悦の実像に迫った手応え抜群の意欲展です。 さまざまな発見…

ミカエル|カール・テオドア・ドライヤー

ザジフィルムズの配給でカール・Th・ドライヤー監督の作品群が渋谷のイメージ・フォーラム他、各地のミニシアターで上映されています。 「ミカエル」(Mikaël 1924)もその中の一本。 日本では2003年に開催されたこの監督の回顧特集企画で紹介されたことがある…

不染鉄と京都|奈良県立美術館

開館50周年記念 特別展漂泊の画家 不染鉄 ~理想郷を求めて ■2024年1月13日~3月10日■奈良県立美術館 総展示作品数、約120点。奈良県立美術館の全館を不染鉄一色で染め上げた素晴らしい大回顧展です。 www.pref.nara.jp 不染鉄(1891-1976)の名とその画業を世…

橋本雅邦の龍虎と鈴木松年の群仙|静嘉堂文庫美術館

ハッピー龍イヤー!〜絵画・工芸の龍を楽しむ〜 ■2024年1月2日〜2月3日■静嘉堂文庫美術館 タイトル通り今年の干支にちなんだ静嘉堂文庫版ドラゴン・コレクション展です。 中華陶磁や堆朱をはじめ、お馴染みの作品が華やかに展開されていますが、中には鎌倉時…