2024-01-01から1年間の記事一覧

ティエリー・アルドゥアンと緒方慎一郎|KYOTOGRAPHIE

ティエリー・アルドゥアン種子は語る ■2024年4月13日〜5月12日 (KYOTOGRAPHIE 2024)■二条城 二の丸御殿 台所・御清所 たくさんの外国人観光客に加え、そろそろ修学旅行の生徒たちも混じりはじめた二条城ですが、遠侍の北側に構えられた「御清所・台所」(通常…

狩野古信が模写した「山水長巻」|京博「雪舟伝説」展

特別展 雪舟伝説ー「画聖(カリスマ)」の誕生ー ■2024年4月13日〜5月26日■京都国立博物館 京博は本展のチラシのなかで「雪舟展ではありません」と少しイケズな言葉を記していました。たしかに雪舟自身による作品の比率は全体の半分にも及びませんが、雪舟筆…

木村伊兵衛回顧展|東京都写真美術館

没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる ■2024年3月16日〜5月12日■東京都写真美術館 巨匠木村伊兵衛(1901-1974)のレトロスペクティヴが恵比寿で開催されています。写美のB1展示室をまるまる使って160点余りの作品を紹介する充実した内容の企画展です。 東京都写真…

福田平八郎が描いた五郎丸屋の「薄氷」

大阪中之島美術館で開催されている「没後50年 福田平八郎」展。実質的な後期展示が4月9日からスタートしています(終期は5月6日)。 ガラリと展示内容が変わるわけではありませんが、前期の目玉であった「鯉」(1921 皇居三の丸尚蔵館蔵)や「青柿」(1938 京都市…

季節のはざまで|ダニエル・シュミット

ダニエル・シュミット(Daniel Schmid 1941-2006)監督による「季節のはざまで」(Hors saison 1992)のデジタルリマスター版が先月から各地のミニシアターで上映されています。同時期に公開されている「デ ジャ ヴュ」に引き続き鑑賞してみました。 長い年月を…

クラウディア・アンドゥハルとヤノマミ|KYOTOGRAPHIE

クラウディア・アンドゥハルダビ・コペナワとヤノマミのアーティスト ■2024年4月13日〜5月12日(KYOTOGRAPHIE 2024)■京都文化博物館別館 今年もKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭が開幕しました。 フラッグシップ会場ともいえる文博別館にまずお邪魔してみましたが…

ダニエル・シュミット「デジャヴュ」のキャスト陣

マーメイドフィルムとコピアポア・フィルムの配給によりダニエル・シュミット(Daniel Schmid 1941-2006)監督の過去作2本が各地のミニシアターで再上映されています。 まず「デ ジャ ヴュ」(Jenatsch 1987)を鑑賞してみました。 schmidfilms.jp 4Kや2Kの表記…

京都市交響楽団第688回定期(2024.4.13 京都コンサートホール)

京都市交響楽団 第688回定期演奏会 ■2024年4月13日 14時30分開演■京都コンサートホール セルゲイ・プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲第2番 ト短調 作品63 リヒャルト・シュトラウス: アルプス交響曲 作品64 辻彩奈(Vn) 指揮 : ペドロ・アルフテル ウィンド…

池上秀畝回顧展|練馬区立美術館

生誕150年 池上秀畝ー高精細画人ー ■2024年3月16日〜4月21日■練馬区立美術館 わずか1ヶ月余りの会期しかないことが惜しいくらい非常に面白く充実した企画展です。 池上秀畝(1874-1944)の画業をたどる大回顧展。その後期展示(4月1日〜)にお邪魔してみましたが…

ポーラ美術館の「パリ1925」展と空山基

モダン・タイムス・イン・パリ 1925ー機械時代のアートとデザイン ■2023年12月16日〜2024年5月19日■ポーラ美術館 近頃、東京や京都のメジャーな観光名所は外国の方々にほぼ占拠されている状態ですが、箱根も大変なことになっています。久しぶりに湯本から登…

国立西洋美術館が自問する難題展覧会

ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?ー国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ ■2024年3月12日〜5月12日 美術館が自身の館蔵品と現代アーティストによる作品をコラボレーションさせる企画は特に珍しいことではありま…

富岡鉄斎回顧展|京都国立近代美術館

没後100年 富岡鉄斎 ■2024年4月2日〜5月26日■京都国立近代美術館 没後100年を迎えた富岡鉄斎(1836-1924)の大回顧展がスタートしました。 岡崎公園周辺ではまるでこの"Tessai"展に合わせたかのように例年より開花が遅れていた桜が満開を迎えています。大勢の…

ピーター・グリーナウェイ「ZOO」|シンメトリーの美と冷酷

動画配信サービスJAIHOによる企画でピーター・グリーナウェイ(Peter Greenaway 1942-)の過去作品4本が各地のミニシアターで公開されています(配給はツイン)。 ZOO(A Zed & Two Noughts 1985)を観てみました。かなり昔に鑑賞して以来、劇場で観るのはおそらく…

須田国太郎回顧展|西宮市大谷記念美術館

生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」 ■2024年3月2日〜4月21日■西宮市大谷記念美術館 昨年の秋、碧南市藤井達吉現代美術館からスタートした須田国太郎(1891-1961)の回顧展が香櫨園に巡回してきました。 規模としては2012年に京都…

中平卓馬が写した「京都」|東京国立近代美術館

中平卓馬 火 ー 氾濫 ■2024年2月6日〜4月7日■東京国立近代美術館 来年没後10年を迎える中平卓馬(1938-2015)の非常に大掛かりなレトロスペクティヴです。 中平が最期までもち続けたのであろう写真に対する研ぎすまれた思念を東近美のキュレーターたちが正面か…

福田平八郎展とモネ|大阪中之島美術館

没後50年 福田平八郎 ■2024年3月9日〜5月6日■大阪中之島美術館 美術館のチケットブース前に長い行列が出来ていて困ったなあと思ったのですが、大半のお客さんは同時開催されている「モネ展」がお目当てだったようです。 関西では2007年の京都国立近代美術館…

「オッペンハイマー」と「ゴシラ-1.0」が描かなかったこと

ビターズ・エンドの配給でクリストファー・ノーラン(Christopher Nolan 1970-)監督による「オッペンハイマー」(Oppenheimer 2023)が3月29日から公開されています。 近所のシネコンでIMAX鑑賞してみました。 www.oppenheimermovie.jp 2023年夏にアメリカで封…

アルベール・グレーズ「戦争の歌」|キュビスム展

パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 ー 美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ ■2024年3月20日~7月7日■京都市京セラ美術館 昨年の10月から今年1月末にかけて開催された上野の国立西洋美術館展に続き、京都でのキュビスム展が開幕しま…

奥津荘「鍵湯」の悦楽|岡山県・奥津温泉

昔に比べると随分お高い宿になってしまいました。 しかしここ奥津荘が誇る足元湧出風呂「鍵湯」は一度入るとその素晴らしさを忘れることができません。 毎年というわけにはいきませんが定期的に訪れたくなる名湯宿です。 okutsuso.com 公共交通機関を使う場…

ジュルメーヌ・リシエ「蟻」など|MOMATコレクション展より

所蔵作品展 MOMATコレクション ■2024年1月23日〜4月7日■東京国立近代美術館 東近美の春季コレクション展を覗いてみました。 川合玉堂「行く春」や菊池芳文「小雨ふる吉野」などこの時季らしい日本画の名作が並ぶ一方、同時開催されている企画展「中平卓馬 火…

国立国際美術館の新デッキ工事と高松次郎「影」

中之島の国立国際美術館は昨年2023年9月から「工事」を理由に約半年間休館していました。格別に長い休業とまではいえませんけれど企画展を2回分くらい開催できる期間、クローズしていたことにはなります。 現在開催されている「古代メキシコ展」(2024年2月6…

嵯峨嵐山文華館の源氏物語特集

企画展 よきかな源氏物語 ■2024年1月18日〜4月7日■嵯峨嵐山文華館 よくありがちな源氏物語をテーマとした近世絵画特集ではありますが、この美術館らしくかなり珍しい作品も紹介されています。 独特の捻りが効いていて楽しめました。 www.samac.jp 中村大三郎…

テオティワカン・アートの魅力|「古代メキシコ」展

特別展 古代メキシコ ー マヤ、アステカ、テオティワカン ■2024年2月6日〜5月6日■国立国際美術館 昨年の6月中旬に東京会場(東京国立博物館)からスタートした「古代メキシコ」展。福岡展(九州国立博物館)を経て最後の巡回地である大阪にやってきました。 上野…

京都市交響楽団第687回定期|2024.3.16 京都コンサートホール

京都市交響楽団 第687回定期演奏会 ■2024年3月16日 14時30分開演■京都コンサートホール バルトーク・ベーラ:ピアノ協奏曲第2番 セルゲイ・ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 作品44 ジャン・エフラム・バヴゼ(Pf) 指揮:広上 淳一 バヴゼ(Jean-Efflam Bavouzet…

元成徳中学校前の桜 2024

今年も京都市立元成徳中学校前の桜「春めき」が満開になりました(3月16日現在)。

竹内栖鳳の「青」と村上華岳の「黒」|福田美術館

進撃の巨匠 竹内栖鳳と弟子たち ■2024年1月18日~4月7日■福田美術館 竹内栖鳳(1864-1942)をコアとして彼の師弟たちによる作品を福田美術館自前のコレクションを中心に紹介する企画展です。 後期(3月6日〜4月7日)展示を鑑賞してみました。 相変わらず外国人観…

京都御所伝来の名宝|皇居三の丸尚蔵館

皇居三の丸尚蔵館開館記念展 皇室のみやびー受け継ぐ美ー第3期 近世の御所を飾った品々 ■2024年3月12日〜5月12日 三の丸尚蔵館リニューアルオープン記念展の第三弾です。 前回の第2期は明治以降、近代皇室にもたらされたコレクションが中心となっていました…

「狩野派」としての村上隆|京都市京セラ美術館

京都市美術館開館90周年記念展村上隆 もののけ 京都 ■2024年2月3日〜9月1日 京都市京セラ美術館、本年最大の特別展がスタートしました。 初日はエントランス前に大行列が出来ていましたが、先着5万名にプレゼントされたトレーディングカードの在庫が早々に尽…

池大雅生誕300年|出光美術館

生誕300年記念 池大雅─陽光の山水 ■2024年2月10日〜3月24日■出光美術館 2023年に生誕300年の記念イヤーを迎えた池大雅(1723-1775)を特集した企画展です。 久しぶりの大規模なレトロスペクティヴとして非常にクオリティの高い内容に仕上がっていると感じまし…

「ヴェルクマイスター・ハーモニー」4K版|タル・ベーラ

タル・ベーラ(Tarr Béla 1955-)監督による「ヴェルクマイスター・ハーモニー」(Werckmeister harmóniák 2000)の4Kレストア版が各地のミニシアターで公開されています(2月24日〜シアター・イメージ・フォーラム 配給はビターズ・エンド)。 4K化により「黒」の…