2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

サヴァール&エスペリオンXXI|2023.10.29 バロックザール

<Basso Continuo>4 ジョルディ・サヴァール&エスペリオンXXI ルネサンス&バロックのダンスと変奏~旧大陸、そして新大陸から~ ■2023年10月29日■青山音楽記念館 バロックザール ジョルディ・サヴァール(ヴィオラ・ダ・ガンバ&ディレクション)シャビエ…

国芳・芳年が主役ではない幕末明治絵師展|サントリー美術館

激動の時代 幕末明治の絵師たち ■2023年10月11日~12月3日■サントリー美術館 幕末明治の絵師特集ときくと、近年は歌川国芳の化物絵や月岡芳年の無惨絵が大流行りですから、この企画も、また、その方面の浮世絵等が中心の内容かと予想していました。 実際、本…

百瀬文が問う「聴覚」|滋賀県美 "みかた"の多い美術館展

“みかた”の多い美術館展 さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる! ■2023年10月7日〜11月19日■滋賀県立美術館 滋賀県美が、館蔵品を中心としつつ、単なるコレクション展ではない、企画の面白さで魅せようという特別展です。 昨…

山口晃の「飛蚊症空間」|アーティゾン美術館

ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン ■2023年9月9日〜11月19日■アーティゾン美術館 現代日本のアーティストとアーティゾン美術館のコレクションが共演する「ジャム・セッション」シリーズ。 第4回は山口…

初代諏訪蘇山展|京都工芸繊維大学 美術工芸資料館

初代諏訪蘇山展-よみがえる革新技法- ■2023年9月25日〜10月28日■京都工芸繊維大学 美術工芸資料館 規模は大きくないものの、帝室技芸員 初代諏訪蘇山(1851-1922)の多彩な芸術と、その技巧の正体に迫る意欲的な企画展です。 www.museum.kit.ac.jp 昨年、202…

ホックニーの「龍安寺」と「ノルマンディー絵巻」

デイヴィド・ホックニー展 ■2023年7月15日〜11月5日■東京都現代美術館 日本では27年ぶりとなるホックニー展なのだそうです。(前回は1996年、この美術館で開催された「ホックニーの版画展」) どの地下鉄の駅からもそれなりに離れている美術館なので、猛暑残暑…

東寺勅給から1200年|特別拝観「東寺のすべて」

真言宗立教開宗1200年記念特別拝観「東寺のすべて」 ■2023年10月9日〜10月31日■真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 文字通り、東寺のフルコースが味わえる特別拝観企画です。 拝観料(一般)が2000円とやや高めに感じますが、普段非公開となっている部分や、宝物…

安齊重男が写した芸術家たち|アーティゾン美術館

創造の現場―映画と写真による芸術家の記録 ■2023年9月9日〜11月19日■アーティゾン美術館 この企画展、メインは往年の大作家たちの姿を撮影した「美術映画シリーズ」の紹介です。 梅原龍三郎、前田青邨、鏑木清方といった大画家の表情、制作風景などが克明に…

洗練された映像美で魅せる「アアルト(AALTO)」

ドマの配給で、フィンランドの建築家アルヴァ・アアルト( Alvar Aalto 1898-1976 )に関するドキュメンタリー映画、「アアルト」(AALTO 2020)が各地のミニシアターを中心に公開されています。 この映画のチラシは、たしか今年の春くらいから映画館においてあ…

栖鳳の「雀」と「柳」|京都市京セラ美術館の竹内栖鳳展

京都市美術館開館90周年記念展 竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー ■2023年10月7日〜12月3日■京都市京セラ美術館 1933(昭和8)年に開館した京都市美術館が、その90周年を祝う企画として、近代京都画壇最大の巨匠、竹内栖鳳(1864-1942)を特集しています。 kyotoc…

宮本佳明「建築団地」展|宝塚市立文化芸術センター

Made in Takarazuka vol.4 入るかな?はみ出ちゃった。~ 宮本佳明 建築団地 ■2023年9月16日〜10月22日■宝塚市立文化芸術センター 昨年のちょうど今頃開催された「生誕100年 元永定正のドキュメンテーション」展などなど、宝塚市立文化芸術センターは、その…

日本の奇妙なガウディ熱|サグラダファミリア展

ガウディとサグラダ・ファミリア展 ■2023年9月30日〜12月3日■佐川美術館 先日まで東京国立近代美術館で開催されていたガウディ展。 現在、第二の巡回地である滋賀・守山市の佐川美術館で開催されています(この後、12月19日より最終巡回地である名古屋市美術…

円満院祐常&円山応挙「七難七福図巻」|相国寺承天閣美術館

若冲と応挙 I期 ■2023年9月10日〜11月12日■相国寺承天閣美術館 相国寺には、なぜ、まだ国宝に指定されないのか不思議な文化財が2件あります。 一つは伊藤若冲による「釈迦三尊像」。 これは単純な話で、本像とセットである「動植綵絵」(皇居三の丸尚蔵館蔵)…

井田幸昌展にみる既知と未知の境界|京都市京セラ美術館

井田幸昌 展「Panta Rhei|パンタ・レイ − 世界が存在する限り」 ■2023年9月30日〜12月3日■京都市京セラ美術館 井田幸昌(1990-)にとって初めてとなる美術館での個展なのだそうです。 彼の故郷である鳥取、米子市美術館での開催を終え、京都に巡回してきまし…

「熊は、いない」の虚実反転芸|ジャファル・パナヒ

アンプラグドの配給で先月中旬からジャファル・パナヒ(Jafar Panahi 1960-)監督による「熊は、いない」(No Bears 2022)が公開されています。 予告編をみた段階ではちょっと政治色が強そうな、私にとっては硬派すぎる映画かもしれないと想像していたのですが…