2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

承天閣美術館 「蔦の細道」と「九相図」

王朝文化への憧れ-雅の系譜 Ⅱ期 ■2022年5月22日~7月18日■相国寺 承天閣美術館 今年3月からはじまった承天閣美術館の王朝文化コレクション展。 後期の展示がスタートしています。 www.shokoku-ji.jp 前期の目玉だった佐竹本三十六歌仙絵「源公忠」に代わり…

岡本神草 「習作」の妖美

京都国立近代美術館、2022年度第2回コクレション展(2022年5月19日〜7月18日)では、この美術館が所蔵する岡本神草(1894-1933)の代表作2点が展示されています。 「五女遊戯」と「拳を打てる三人の舞妓の習作」です。 www.momak.go.jp 「五女遊戯」は1925(大正1…

大阪市立美術館 休館前の名品展

華風到来 チャイニーズアートセレクション ■2022年4月16日~6月5日■大阪市立美術館 次回の特別展である「フェルメールと17世紀オランダ絵画」展(2022年7月16日〜9月25日)の終了後、大阪市立美術館は約3年間の長期休館に入ります。 主にバックヤード、設備面…

孤篷庵 小堀遠州が見た「西陽」

大徳寺の塔頭 孤篷庵が約7年ぶりに公開されました(2022年5月24日〜6月12日)。 2011年、2014年と比較的短いスパンで公開されていましたから、今回はやや久しぶりの門戸開放ということになります。 もう随分と昔のことですけれど、ここに初めて来たとき、季節…

ルーシー・リーとバーナード・リーチ

アサヒビール大山崎山荘美術館では現在、「コレクション 春」と題した館蔵品展を開催しています(2022年3月19日〜7月3日)。 ヴラマンクの「雪景色」、クレーの「大聖堂」、カンディンスキーの「コンポジション」、ミロの陶芸など、見どころが多い展覧会に仕上…

小堀遠州「在中庵棚」|藤田美術館

今年2022年4月1日、大阪網島町の藤田美術館がリニューアルオープンしました。 そろそろ落ち着いた頃ではないかと推測し初めて訪問してみました。 fujita-museum.or.jp 「阿」「傳」「曜」と題された三つのコーナーで、再起動後、その最初の展示品を紹介して…

MONDO 映画ポスター展

MONDO 映画ポスターアートの最前線 ■2022年5月19日〜7月18日■京都国立近代美術館 1902年のジョルジュ・メリエス「月世界旅行」から、2020年のアレックス・ウィンター監督による「ザッパ」まで、70作の映画ポスターが展示されています。 昨年末から今年の3月…

神坂雪佳と中村芳中|つながる琳派スピリット展

つながる琳派スピリット 神坂雪佳 ■2022年4月23日〜6月19日■細見美術館 神坂雪佳(1866-1942)といえば、絵師・画家というよりも、工芸の図案家という印象が強い人です。染織や漆芸の工程そのものに若い頃から関心を示し製作もしたというこの作家の本領は工芸…

陽明文庫と永青文庫 二つの金琺瑯

現在、MIHO MUSEUMで開催されている「懐石の器」展(2022年3月19日〜6月5日)では、近衛家熙(予楽院)が催した茶懐石に因んだ展示コーナーが設営されています。 中でも特に目をひく器が「白磁無地金彩馬上盃」。 別名「金琺瑯」(きんぽうろう)、陽明文庫の所蔵…

狩野尚信 二条城 黒書院の障壁画

〈黒書院〉の桜と山水 ~対面所に見る和漢の競演~ ■2022年4月21日~6月19日■二条城障壁画 展示収蔵館 狩野尚信(1607-1650)は、狩野探幽(1602-1674)の5歳年下の実弟です。 あちらこちらに多くの作品を残した探幽に比べると、比較的若く亡くなったこともあっ…

藤原康博の青と飯川雄大の鞄|国立国際美術館

特別展 感覚の領域 今、「経験する」ということ ■2022年2月8日〜 5月22日■国立国際美術館 とても抽象的なタイトルが付けられた展覧会です。 「感覚」。 「経験」。まるでカントやマッハ、ラッセルあたりが登場してきそうな、「哲学と美術」の開陳でも企図し…

森村泰昌 ポラロイドとカーテンの「迷宮」

森村泰昌:ワタシの迷宮劇場 ■2022年3月12日〜6月5日■京都市京セラ美術館 東山キューブ まさにタイトル通り、「迷宮」と「劇場」から成り立っている展覧会です。 kyotocity-kyocera.museum 会場入り口付近に森村泰昌自身が鑑賞者に宛てたメッセージが掲載さ…

LVMHのゲルハルト・リヒター

ゲルハルト・リヒター「Abstrakt」 ■2021年11月19日〜2022年5月15日 ■エスパス ルイ・ヴィトン大阪 ある日本の若手アーティストが「ゲルハルト・リヒターばかり高く売れるからウンザリする」とぼやいていたことをちょっと思い出してしまいました。 心斎橋のエ…

メゾン・エ・オブジェ展|高島屋

デザイン・ダイアローグ メゾン・エ・オブジェ・パリ展 ■2022年4月28日〜5月9日■髙島屋京都店7階 メゾン・エ・オブジェ(Maison et Objet)はパリで原則毎年2回開かれているインテリアの大規模国際見本市です。 本展はそれをそのまま日本にもってきた、という…

旧今尾景年邸|Machiya Vision

KYOTOGRAPHIE2022と連動したMACHIYA VISIONという企画の一環で、久保家邸宅=旧今尾景年邸が公開されました(2022年4月27日〜5月8日)。 主催は公益財団法人 京都市景観・まちづくりセンター。 昨年2021年までこの屋敷では料亭「瓢樹」が営業していましたが、仕…

山元春挙 生誕150年|滋賀県立美術館

生誕150年 山元春挙 ■2022年4月23日〜6月19日■滋賀県立美術館 滋賀県立美術館は、「滋賀県立近代美術館」時代から一貫して、山元春挙を積極的にとりあげてきました。 最初の滋賀県美による春挙展は1985(昭和60)年に開催された、「湖国が生んだ京都画壇の巨匠…

HOSOO GALLERYの女性写真家特集|KYOTOGRAPHIE

10/10 現代日本女性写真家たちの祝祭 ■2022年4月9日〜5月8日■HOSOO GALLERY 今年も10を超える会場で展開されているKYOTOGRAPHIE。 それぞれにユニークな内容なのですが、中でも姉小路両替町のHOSOOギャラリーで開かれている女性写真家特集は、実質、今回のメ…

ポンペイ展の「決定版」とは?

特別展「ポンペイ」 ■2022年4月21日〜7月3日■京都市京セラ美術館 北回廊1階 今年1月、東京国立博物館から始まったポンペイ巡回展。 現在、京都展が開かれています。 偶然でしょうけれど、同じ京都市京セラ美術館の北回廊2階では5月22日まで「兵馬俑展」を開…