2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

浄瑠璃寺の秘仏 薬師如来 |「聖地 南山城」展

浄瑠璃寺九体阿弥陀修理完成記念特別展「聖地 南山城 ー奈良と京都を結ぶ祈りの至宝ー」 ■2023年7月8日〜9月3日■奈良国立博物館 奈良博、今年度における渾身の大企画、「聖地 南山城」展が開幕しています。 鹿たちもグッタリしている灼熱の奈良公園内。 しか…

「CLOSE / クロース」の時間表現|ルーカス・ドン

各地のミニシアターで評判になっている、ルーカス・ドン(Lukas Dhont 1991-)監督作品、「CLOSE / クロース」(Close 2022)を観てみました(配給はクロックワークス)。 予告編をみた段階では、「ありがち」な映画かもと、さほど期待していなかったのですが、意…

「ラヴ・ストリームス」|カサヴェテスが描く「荷物」

ザジフィルムズの配給で、ジョン・カサヴェテス(John Cassavetes 1929-1989)の回顧上映特集が各地のミニシアターで開催されました。 「グロリア」を除く、代表作6作品がラインナップされています。 素晴らしい企画だと思います。 www.zaziefilms.com 「ラヴ…

左手と右手 どちらから先に爪を切るか|ニンフォマニアック

ラース・フォン・トリアー(Lars von Trier 1956-)の「ニンフォマニアック」(Nymphomaniac 2013)が彼の大回顧上映企画の中で公開されました。 映画『ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023』公式サイト この映画は、すでに2014年、本邦でも劇場公…

ビデオドローム・裸のランチ・エピデミック

デヴィッド・クローネンバーグ(David Cronenberg 1943-)の古典的代表作、「ビデオドローム」(Videodrome 1983)と「裸のランチ」(Naked Lunch 1991)が、各地のミニシアターで、たてつづけに再上映されました。 いずれも4Kレストア版。 映像のもつ空気感までも…

「ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦」

今回の「ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ 2023」(配給 シンカ)では、なかなか体験することができなった珍しい作品を観ることができます。 「ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦」(The Five Obstructions 2003)もそうしたマイナー系作品の一本…

「遺灰は語る」|パオロ・タヴィアーニからの挨拶

パオロ・タヴィアーニ(Paolo Taviani 1931-)が、はじめて兄との共同ではなく、単独で監督した映画、「遺灰は語る」(Leonora Addio 2022)が公開されました。 moviola.jp 91歳。 一個の、パオロ・タヴィアーニとしてのデビュー作です。 100歳を超えてからも素…

トリアー「イディオッツ」とドグマ95の快楽

各地のミニシアターで上映が始まっている「ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023」。「イディオッツ」(Dogme # 2: Idioterne 1998)を鑑賞してみました。4Kデジタル修復版です。 映画『ラース・フォン・トリアー レトロスペクティブ2023』公式サ…

エレメント・オブ・クライム|ラース・フォン・トリアー

ラース・フォン・トリアー(Lars von Trier 1956-)の大回顧特集が、新宿のシネマート他、各地のミニシアターで開催されています(2023年7月7日より順次公開)。 最新作「キングダム エクソダス(脱出)」の公開にあわせ、14もの過去作を一気に上映するという、嬉…

鎌田友介とアンドロ・ウェクアの「家」|国立国際美術館

特別展 ホーム・スイート・ホーム ■2023年6月24日〜 9月10日■国立国際美術館 なにやら郷愁を誘うようなタイトルがつけられていますが、この美術館の企画展ですから、当然、その内容はまったく甘くはありません。 大画面の映像作品や、凝ったインスタレーショ…

ゴダール「パッション」にみる「絵画への苛立ち」

昨年91歳で亡くなったジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard 1930-2022)の追悼映画祭が各地のミニシアターで開催されました(マーメイドフィルム主催 コピアポア・フィルム配給)。 ttcg.jp 「パッション」(Passion 1982)もこの映画祭でとりあげられた一…

伝徽宗に伝銭選・・「伝 唐物」の美|中之島香雪美術館

企画展「唐ものがたり 画あり遠方より来たる-香雪美術館の中国絵画-」 ■2023年6月17日~7月30日■中之島香雪美術館 初公開作品を含む、かなり渋めラインナップで組まれた「裏技的」中国画特集です。 村山コレクションの奥深い魅力と、捻りが効いた企画アイ…