ザジフィルムズの配給で、「ピエール・エテックス レトロスペクティブ」が各地のミニシアターで上映されています。 渋谷のイメージフォーラムでは好評を受けて当初予定より期間が延長されました。 エテックスの主要作品、長編4本&短編3本をバランス良く組み…
京都駅前の大伽藍、真宗本廟・東本願寺の境内。 その中心となる建造物である壮麗な御影堂の北側にもかなり広い寺域をもっているのですが、通常は関係者しか立ち入ることができない非公開エリアとなっています。 2023年「京の冬の旅」企画では、その非公開区…
開館1周年記念特別展 大阪の日本画 ■2023年1月21日〜4月2日■大阪中之島美術館 昨年2月に開館した大阪中之島美術館が1周年記念展として企てた特別展です。 異例の長期間に及んだ「大阪市立近代美術館準備室」時代に黙々と収集してきた近代大阪で描かれた傑作…
没後40年 黒田辰秋展 ―山本爲三郎コレクションより ■2023年1月21日〜5月7日■アサヒビール大山崎山荘美術館 黒田辰秋(1904-1982)が、法界寺や日野誕生院のすぐ近く、醍醐日野畑出町の自宅で亡くなってから40年(命日は6月4日)。 記念の回顧展が大山崎で開催さ…
知恩院の大方丈と小方丈内部が特別公開されています(「京の冬の旅」2023年1月20日〜3月19日 休止日あり)。 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園|【京都市公式】京都観光Navi 大方丈の主だった各間に描かれた金碧障壁画は狩…
京都市観光協会主催「京の冬の旅」企画の一環で、大徳寺の塔頭芳春院が、現在、特別公開されています(2023年1月7日〜3月19日)。 ちょっと覗いてみました。 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 大徳寺 芳春院|【京都市公式】京都観光Navi 数ある大徳寺塔頭…
大竹伸朗展 ■2022年11月1日〜2023年2月5日■東京国立近代美術館 小牧源太郎 生きとし生けるもの ■2023年1月14日〜3月5日■市立伊丹ミュージアム 大竹伸朗(1955-)と小牧源太郎(1906-1989)。 二人の間に特段のつながりはありません。 前者は現役の人気アーティス…
大徳寺の塔頭、三玄院(さんげんいん)が特別公開されたので見学してみました。(京都市観光協会主催 2023年1月16日〜3月13日) 「京の冬の旅」企画では初公開とのこと。 なお、受付から奥、庭園や建物は一切撮影NGです。 「京の冬の旅」非公開文化財特別公開 大…
全くの偶然ですが、ちょっと因縁めいた2本の映画が、現在、同時公開されています。 新作の「モリコーネ 映画が愛した音楽家」と、名画再上映シリーズ企画、"12ヶ月のシネマリレー"で取り上げられている「ラストエンペラー」。 続けて鑑賞してみました。 gag…
米倉壽仁展 透明ナ歳月 詩情(ポエジイ)のシュルレアリスム画家 ■2022年11月19日~2023年1月22日■山梨県立美術館 甲府市出身の画家、米倉壽仁(よねくら ひさひと 1905-1994)の回顧展。 山梨のアーティストということでこの県立美術館が取り上げているわけで…
京都・智積院の名宝 ■2022年11月30日~2023年1月22日 ■サントリー美術館 サントリー美術館、久々の大規模「出開帳」展です。 東山七条に大伽藍を構える智積院から寺宝の数々が東京ミッドタウンに出張。 この種の企画としては2018年の秋に公開された「醍醐寺…
藤田美術館では現在「月」をテーマとしたコーナーが設けられていて、国宝からユニークな武蔵野図の屏風まで、実に贅沢な空間を楽しむことができます。 (「月」のコーナーは2022年11月1日〜2023年1月31日の展示) fujita-museum.or.jp 最初に展示されているの…
丸紅ギャラリー開館記念展Ⅲボッティチェリ特別展 美しきシモネッタ ■2022年12月1日~2023年1月31日 2021年11月に開館した丸紅ギャラリー。遅まきながら、初めて訪問してみました。 大手町の丸紅本社ビル内3Fにありますが、オフィス部分とは程よく分離されて…
京都国立博物館、2023年、年始の名品ギャラリー展示(常設展)が始まりました。 今年の干支にちなんだウサギ美術特集が組まれていたりしますが、それはごく一部。 平成知新館全館を使った寄託品+コレクション展、その内容は相変わらず結構多彩です。 www.kyoha…
兵庫県立美術館開館20周年記念李禹煥 Lee Ufan ■2022年12月13日〜2023年2月12日 国立新美術館での展示を終え、李禹煥(Lee Ufan リ・ウファン 1936-)の大個展が兵庫県美に巡回してきました。 www.artm.pref.hyogo.jp 神戸展は「西日本初」と銘打たれています…
企画展「絵画のたのしみ 奈良県立美術館所蔵名品展《冬》」 ■2022年11月26日〜12月25日 奈良県美、今年の冬コレは、日本前衛絵画。 全館を使って自慢の大橋コレクションをたっぷり開陳しています。 見応えがありました。 www.pref.nara.jp 大橋嘉一(1896-197…
式年造替記念特別展春日大社 若宮国宝展 ―祈りの王朝文化― ■2022年12月10日〜2023年1月22日 ■奈良国立博物館 平安時代末期、院政期に生み出されたおそらく最高の工芸美は、京都ではなく、奈良にあります。 今年10月の式年造替完了を記念し、その春日大社若宮…
京都国立近代美術館で開催されている「ルートヴィヒ美術館展」(2022年10月14日〜2023年1月22日)。 ludwig.exhn.jp 実業家ペーター・ルートヴィヒとその妻イレーネのコレクション寄贈がこのミュージアム発足(1976年)の起因となっているわけですが、それ以前に…
大阪中之島美術館 国立国際美術館 共同企画すべて未知の世界へ ー GUTAI 分化と統合 ■2022年10月22日〜2023年1月9日 ■大阪中之島美術館 中之島の2館で同時開催されている大「具体」展。 先月、国立国際美術館の方をまず鑑賞、今回は中之島美術館側です。 隣…
パリ・オペラ座−響き合う芸術の殿堂 ■2022年11月5日〜2023年2月5日 ■アーティゾン美術館 マネ、ドガの傑作から作曲家たちの貴重な自筆楽譜、さらにはディアギレフ愛用の帽子まで。 質と量を兼備したおそるべき大企画展。 じっくり楽しむとすれば3時間は必要…
京都の夏に、花火はありません。 正確には、市内で大規模な打ち上げ花火大会などが行われることはない、というべきでしょうか。 木造家屋が密集する街なので当たり前のように思われますが、昭和29年頃までは普通に打ち上げられていたのだそうです。 それが実…
特別展 木島櫻谷 ― 山水夢中― ■2022年11月3日〜12月18日 ■泉屋博古館 宮脇賣扇庵 天井画制作120周年特別企画「木島櫻谷の扇展」 ■2022年11月16日~12月7日 木島櫻谷リバイバルが進行しています。 昨年は嵐山の福田美術館が姉妹館の嵯峨嵐山文華館と二館同時…
神戸市立博物館で開催されている好企画「よみがえる川崎美術館」展(2022年10月15日〜12月4日)。 前後期の区切りが明確に設けられている特別展ではありませんが、かなりの大物作品が会期中、入れ替わります。 結局、2回、鑑賞することになりました。 kawasaki…
京都国立博物館 平成知新館1階の北西コーナーに位置するやや小さい展示室空間。 京博開催の特別展では、ここに、企画の「目玉」となる作品が集められる傾向があります。 2022年10月18日から12月4日にかけて開催された「茶の湯」展は、質量ともに圧倒的な内容…
松尾大社の本殿が特別公開されたので見学してみました。 (京都古文化保存協会主催・2022年11月3日〜12月4日) 境内はフラフラと散策したことがありますが、回廊の中、本殿(重要文化財)そのものを観たことはありませんでした。 神職の方が見学者を数名単位でま…
ピエル・パオロ・パゾリーニ(Pier Paolo Pasolini 1922-1975)の生誕100年を記念し、今回の「ぴあフィルムフェステイバル2022」では彼の大規模特集が組まれました。 以下、雑感です。 pff.jp 2022年の今年はアンドレイ・タルコフスキーとフランソワ・トリュフ…
京都御苑の東隣、寺町通に門を構える清浄華院には、二つの「泣不動縁起絵巻」が伝わっています。 この秋、京都古文化保存協会主催の特別公開(2022年11月18日〜27日)により、普段は京都国立博物館に寄託保管されているこの絵巻二本が同時に寺内で展示されまし…
泉涌寺、境内の一番東側奥に建つこの寺の最重要施設「霊明殿」(れいめいでん/りょうみょうでん)は、普段、非公開となっています。 2022年11月6日〜26日、京都古文化保存協会の主催により特別公開されました。 隣接する本坊や庭園は比較的よく公開されていま…
大原にある蓮成院(れんじょういん)が特別公開されたので訪問してみました。 (京都古文化保存協会主催・公開は2022年11月12日〜30日) 滅多に公開されない寺院だと思います。 初見学でした。 小さいお寺なのですが、客殿の内部は京都画壇の名人たちによる襖絵…
京都古文化保存協会による特別公開事業の一環で、京都ハリストス正教会「生神女福音聖堂」の内部が公開されました(柳馬場二条・2022年11月8日〜18日)。 この建物は、ちょうど今年、2022年2月、国の重要文化財指定を受けています。 これまでにも古文化保存協…